2009年1月の読書と2月の読書2009/03/25 15:20:40

1月に読んだ本
◎イノセント・ゲリラの祝祭/海堂尊/宝島社/☆☆
◎オリンピックの身代金/奥田英朗/角川書店/☆☆☆+
◎ビートルズへの旅/リリーフランキー、福岡耕造/新潮社/☆☆☆
◎居酒屋ほろ酔い考現学/橋本健二/毎日新聞社/☆☆☆
◎季節風 冬 サンタ・エクスプレス/重松清/文藝春秋/☆☆☆☆
◎怪人二十面相伝/北村想/出版芸術社/(再読)
◎夕映え天使/浅田次郎/新潮社/☆☆☆+
◎東大落城 安田講堂攻防七十二時間/佐々淳行/文藝春秋/☆☆☆
◎連合赤軍「あさま山荘」事件/佐々淳行/文藝春秋/☆☆☆
◎最後の冒険家/石川直樹/集英社/☆☆☆
◎グラスホッパー/伊坂幸太郎/角川書店/(再読)
◎点と線/松本清張/新潮文庫/(再読)
◎加油(ジャアヨウ)……!五輪の街から/重松清/朝日新書/☆☆☆

もう1月は遥か彼方で、ここにあげた本の内容もうろ覚え(ああ、脳が老化中)。そんな中でも海堂尊の新作が出る度につまらないのは、しっかりと脳の皺に刻まれている。この人の作品がデビュー作+2冊以外つまらないのはオイラだけだろうか。世間様は面白いと思っているのだろうか。

『オリンピックの身代金』は期待値が高かったため、☆は少なめになってしまった。

佐々淳行が2冊続いているのは、丁度、テレビで安田講堂の再現ドラマをやっていた関係。

2月に読んだ本
◎小説吉田拓郎 いつも見ていた広島 ダウンタウン物語/田家秀樹/小学館/☆☆☆
◎古寺巡礼/和辻哲郎/岩波文庫/☆☆
◎(コミック)20世紀少年 22巻+2巻/浦沢直樹/小学館/☆☆☆☆☆
◎希望が丘の人びと/重松清/小学館/☆☆☆☆☆
◎ブラザー・サン シスター・ムーン/恩田陸/河出書房新社/☆+
◎理想のフットボール 敗北する現実/大住良之/双葉社/☆☆

2月は2つの☆☆☆☆☆。漫画も立派な文学です。
『希望が丘の人びと』は、久々に重松節、全開。家族、いじめ、ニュータウン、青春、望郷、友情、死と再生など。近作では少し、抑え気味だった得意技を全力注入。禁じ手とも言える「エーちゃん」まで登場し、超一級の重松エンターテインメントになっている。

『古寺巡礼』は国語便覧では知っているが、読んだことない人も多いはず。中・高校生はタイトルだけで憧れるし、教師たちも勧めるかもしれない。でもこれは、読まなくても良いです。書かれた当時と今では文化財を取り巻く環境も、歴史の真実や認識も、人間の感性も全く違っているので「哲郎、なに小難しいこと言ってんだよ」てな感じ。

恩田陸については… もう語りたくない。