謹賀新年、年の初めの大掃除2024/01/01 11:19:34

今から思えば
息子はコロナ陽性だったのだな。クリスマス前に発熱し、病院で検査する際、身近にコロナ罹患者がいない旨を申告したらインフル検査のみだったと。それをこちらは誤解し、コロナも陰性と思い込んでた。息子の発熱から5日後の1/26に俺が発熱。病院に行くとコロナ陽性認定。ついに感染してしまった。その時はまだ、少し前参戦のライブ会場で感染したかと思ってた。

それから2日間
高熱と頭痛で朦朧とする。家族に感染しないよう、必要なものは隔離部屋のドア前に置いてやりとり。

発症3日目
少し動けるようになった頃(それでも頭痛が酷い)妻が発熱。そりゃ、ダウンしている俺を病院まで車で連れて行ってくれたら、お互いマスクをしていてもリスクは当然高かった。なので、今度は俺が運転し、妻を発熱外来へ連れて行く。この時点でもまだ息子は陰性と思い込んでいたので、彼だけを隔離し、夫婦二人で老老介護状態。もちろん妻も見事にコロナ陽性。先生からは「大量に出てますね〜」とお褒め(?)の言葉をいただく。それが12/28。

12/31には娘が帰省してくる
すぐ連絡して帰省を中止させようとしたが、1/3、4に友人たちと約束があると言う。そんな楽しい機会を奪うのは可哀想。感染リスクを考えると、1/5なら妻の発症から8日目でギリセーフか。急遽、名古屋市内のホテルを調べる。1/3、4の連泊で9,000円程度と、東京や京都と比べ拍子抜けする安さ。娘には、こちらで宿泊代を出すので、1/3名古屋に来て2泊し、状況を見て1/5に帰宅というプランを提案。「え、いいの?実家あるのに名古屋で泊まって。しかも宿泊代出してもらって」と言う。いいよ、いいよ、OK。それでみんながハッピーならば。「ありがとう!ホテル探すね!」と弾むように応える娘。しばらくすると「ちょっとオシャレなコンセプトホテルを見つけた。でも少し高いんだけど…」。著名なチェーンでも9,000円台のところ、オシャレでコンセプトで13,000円也。いいよ、いいよ、全額支給。それでみんながハッピーならば。

12/29、発症4日目
俺の熱はピタッと平熱に下がり、倦怠感と咳は残るが、ほぼ通常。息子とようやく顔を合わせ、よくよく話を聞いて、コロナ陰性誤認の件が発覚。おそらく彼が幻の第一号だと思うが、罹患していない可能性も拭えず、隔離状態は続く。

12/30、31
年末までに締められなかった仕事を隔離部屋で続け(その間、必要なものは発症10日を経た息子が買いに行ってくれた)、妻も2日遅れで俺をトレースするように回復。しかし感染直後の苦しさと2、3日後の回復の度合いの落差が激しい病気だな。
12/31の夜はスーパーで小さなパーティーセットとレンジでチンする年越しそばを買ってきてもらい、一応、まだ感染の可能性が残る息子が一人で食べているのを離れたところでマスクをして見守る。食べ終わり自分の部屋へ戻る息子とは「では、良いお年を」と言葉を交わす。その後、残った食材を妻と分け合い、まだ乏しい食欲でぼそぼそ食べる。紅白歌合戦も見ず、除夜の鐘も聞かずベッドへ。来年は良くなっていますようにと祈り、眠りにつく。

そして2024年元日
起床。大丈夫、元気だ。今日から隔離部屋の窓を開け放ち、年の初めの大掃除の開始だ。おせち料理にはまだありつけていないが(食欲もあまりないし、酒も呑みたいと思えない)、娘が帰宅してきたら、ようやくお正月も始まるだろう。そんな年末バタバタのわが家でしたが、家族全員元気です(本当か?)。
旧年中は大変お世話になりました。新しい年、みなさまの健康を、本気で心よりお祈り申し上げます(お前が言うな!的な)。
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佐野元春 & THE COYOTE BAND「今、何処 TOUR 2023」2023/06/26 14:09:13

2023年6月25日 18:00、佐野元春 & THE COYOTE BAND「今、何処 TOUR 2023」が定刻通りに開演。2022年7月に発表された現段階の最新アルバム「今、何処」を中心に、近年の楽曲が演奏されていく。一般的に「佐野元春」と言えば「SOMEDAY」「アンジェリーナ」の人と思われていて、Z世代には馴染みのないアーティストだろう。しかし1980年に「アンジェリーナ」でデビューして以来の革新性、時代の一歩先を行く活動は67歳を迎えても健在で、最新アルバムでも(制作期間中には起こっていなかった)パンデミックや戦争、沈みゆく日本という国の今が歌われている。
ライブは佐野自身が新型コロナウイルスに感染し、2都市の開催延期を挟んで3週間ぶりの再開ということもあり、舞台上も客席も気持ち全開で進んでいく。タイトに引き締まったTHE COYOTE BANDの演奏と往年の音域は出ないが自分の今に合わせた声、そして舞台奥のスクリーンに投影される映像と歌詞のワードが、我々が今、置かれた現状をロックンロールフォーマットに載せて浮き彫りにしていく。クールだが熱い演奏、それに応えて温かで心のこもった観客の拍手。今夜、日本の名古屋から、世界に向けて確かに放たれた熱気。世界の今が良いとは思わない。そして、我々にできることなんて、ほとんどないかもしれない。それでも、我々は今、此所にいるのだと。だからこそ言いたい。アンコールで歌われた過去の楽曲「約束の橋」と「アンジェリーナ」は蛇足であると。「アンジェリーナ」のサビで拳を振り上げる観客のお約束のアクションは(長年疑問に思っているが、なぜ女性の名前で拳をふりあげるのだろう?)今、此所ではない感がしてならなかった。
tour2023

ミッション:インポッシブルに2023/05/17 22:05:59

毎年、正月とお互いの誕生日にMessengerで近況を伝え合っていたのに、先日の俺の誕生日には送られてこなかった。少し寂しかったが、便りがないのは元気な便りと思っていた。だけど、その時にはもう元気ではなかったのか。最後の連絡は今年の正月、『トップガン・マーベリック』を観た感想だった。『ミッション:インポッシブル』の最新作も楽しみにしていたな。最新作、映画館に観に行くよ。観たらまた、感想をMessengerに書き込むから、どこかで読んでくれ。
碧い海

くいしんぼう刑事(デカ)2023/05/13 20:55:34

娘と息子がまだまだ幼かった頃、寝かしつけのために布団の中で二人を主人公にして語り始めた俺のオリジナル物語、その第1作が「とんち探偵と真夜中のお菓子仮面」だ。ここから「とんち探偵シリーズ」が始まり、そのスピンオフが「くいしんぼう刑事(デカ)」。妻が買ってきた食材を見て夕飯の献立を言い当てる息子の特異能力にヒントを得て生み出したストーリー。今ではもう子どもたちも成長し、語られることもなくなったが、妻が買ってきた食材を一つ見ただけで夕飯の献立を言い当てるほど成長した息子の能力に驚くたびに、俺の中で物語は紡がれ続けていく。
nasu

My Birthday2023/05/03 19:33:04

ついに57歳まで来たか。どうする家康なら豊臣政権の五大老になり、この年、秀吉が死去。いよいよ天下取りに乗り出すところだ。還暦まで残すところあと3年である。
コロナ禍という未曾有の出来事があったにも関わらず、ひとまず元気だ。娘も社会人2年目となり東京でなんとか一人で暮らしている。息子も大学4年生となり就職内定も獲得し、あとは卒業研究を残すのみ。妻も「リングフィット・アドベンチャー」で毎日スクワットをし、ふくらはぎがものすごいキン肉ウーマンになっている。家族みんな元気だ。
しかし、年齢のこと、健康のこと、親の介護のこと、仕事のこと、そして果たされなかったことなどをふと考えると、ぼんやりとした不安が小さい波のようにひたひたと迫ってくるのも事実だ(ちなみに芥川龍之介なら22年前にとうに死んでいる)。娘は一人暮らしで苦労をしていないだろうか。息子は社会人としてやっていけるのだろうか。そんな時、傍らの妻は野球の名将のように「先のことを心配してもしゃあない。来た球を丁寧に打ち返すだけや」と静かに前を見つめている。その言葉を信じてバッターボックスに立つだけだ。みなさんからの「おめでとう」の言葉、年を経るごとに心に沁みます。誠にありがとうございました。もう少し、前を向いて進んでいきます。
my birthday