赤あげて 青あげて、赤さげないで 青さげない2023/12/11 15:49:46

「…またビートルズ商法かよ」というのが最初の感想だった。もう何度目だ、ビートルズのアルバムが再発されるのは。これまでもリマスターで、リミックスだ、リテイクだ、リユースだという触れ込みで数々のアルバムが発売されてきた。最初のうちは嬉々として購入していたが、近頃は「…またかよ」という冷ややかに横目で見て、購入は見送っていた。
2023年12月、またしてもビートルズの作品が再発された。赤盤『ザ・ビートルズ 1962年〜1966年』と青盤『ザ・ビートルズ  1967年〜1970年』だ。同時期に、ビートルズ27年ぶりの新曲という触れ込みでシングル『Now and Then』も発表され(ビートルズの新曲と言われているが、曲調やアレンジはどう聴いてもジョン・レノンのソロ作品に思えるのだが…)、合わせてベストアルバムの赤盤・青盤も発売された。もちろん購入する気はさらさらなく、ビートルズ商法には乗せられないぞと決意を新たにしていた。
ただ、仕事のBGMとして、途中で選曲する必要がないベスト盤は便利で、スマホのサブスクから赤盤・青盤を選び、Bluetoothスピーカーで再生していた。ところが、「あれ?今まで聴いていた曲なのに、何か雰囲気違うぞ。それにこれまで聴こえなかった音や楽器が聴こえる」と思ったのだ。最新のオーディオ・テクノロジーでリミックスされた50年前の作品は、(当時のビートルズの思いや狙い通りかは別として)また違った魅力を放っていた。CDなら、もっと違いがわかるかも。そういう訳で、またしても、まんまとビートルズ商法に乗せられ、CDを購入してしまいましたとさ。
赤盤&青盤

こんちゃんへの返信、あるいはU2の新譜について2009/02/25 13:36:10

ども、お久しぶりです。
コメント欄への返信でも良いのですが
最近、記事のアップが少ないので
今月分を1回でも増やしたくてこちらに書きます。
他意はありません。

MONOは近作を何回か見てきましたが
僕のストライクゾーンにぴったりのタマがなかなか来ないので
今回はパスです。公演日も1日しかないので。
20周年パンフはぜひ見たいのだけど
(キミも立ち読みではなく、買いなさい[笑])
コメントの原稿料としてくれないかな〜。(MONOの関係者さんへ)

ところで、U2の新譜『NO LINE ON THE HORIZON』は
聴きましたか?とても良いです。
「世界には戦争や災害への不安がある
社会にも不況や貧困がある
身の回りにも仕事上の困難や家庭の悩みがある
個人的にも不満や焦りがある
一体いつになったらうちの息子は
ズボンの中にシャツの裾をきちんと入れられるのだろうなど
大から小までいろいろな問題が自分の周りにはある。
でも、とりあえず、そんな問題は山ほどあるけれど
今、自分はここに、こうして立っている」
というオッサンの自然体の肯定を感じるのです。
「いろいろあるけれど、まあ、好きな◯○があれば幸福」という肯定。
◯◯が、U2なら音楽だろうし
人によっては、家族、趣味、仕事、酒(あっ、酒は今まずいか)。
後ろ向きなあきらめでも、前向きな決意でもなく、
自暴自棄の開き直りでもなく、肯定すること。
つまり、バカボンのパパの「これでいいのだ」精神。
音楽でも映画でも演劇でもそういう作品が今は好きです。

(音)Coyote/佐野元春2007/06/18 12:56:11

コンピュータ音源やハードディスクレコーディングが
隆盛を極める今という時代に、良くも悪くも
アナログな薫りが漂う作品。
過去のロックンロールアルバムを思わせる
ザラザラとした触感。
けしてきれいな声、耳障りの良いサウンドではない。
とても堅い。ハードエッジ。
この堅さは、噛めば噛むほど味が出るのだろうが
その堅さは敬遠される。
そして、売れない。正確に言うと、買われない。
この作品は、かつてのロック少年・少女たちへの
エールだと思うのだが、そういう層は
音楽やCDから遠ざかって久しい。
一方、音楽を携帯端末で聴くような若者たちには
エッジが強すぎて、心地よい音楽ではないだろう。
とんがることが若者のアイデンティティでは
なくなってしまった。
佐野自身はヤンガーな世代に向けての
アルバムだと言っているが
かつてヤンガーだった世代にこそ
今という現状に対して、とんがることのワクワク感を
思い出して欲しいと願っているのではないだろうか。
流されてりゃ楽な時代に(もはや危険水域?)
とんがるって大事なことだと思う。

約6年ぶりのPaul McCartney2007/06/15 14:12:13

やはりThe Beatlesというのは音楽好きにとっては
好悪、軽重、硬軟とりまぜて特別な存在であることは
間違いないであろう。
そのThe BeatlesもJohnが逝き、Georgeが逝き
残るはPaulひとりとなってしまった。
おっとRingoがいるが、音楽的には現役とは言い難い。
その残されたひとり、Paulのニューアルバムが発売された。
『Memory Almost Full』。
前作から2年ぶりで、離婚やレーベル移籍などを経ての新作。
音楽雑誌、評論家の評価も上々なのだが
新作が出るたびに購入してきたオイラは
ここ何作か“いまいち”だったので
取りあえずCDショップで視聴してみた。
まず1曲目。イントロ。
ふむふむなかなかご機嫌でポップな感じだな。
で、肝心のボーカルは…
あれ?声が違う。Paulじゃない。
別の人が唄ってるのか?
でも視聴機の側に書いてあるお店の人のPOPには
「1曲目からPaul節が全開!」とある。
慌てて2曲目に早送り。違うPaulじゃない。
では3曲目は…Paulじゃない。
考えてみれば、オイラがPaulのアルバムを購入したのは
2001年に発表された『Driving Rain』が最後。
その次の2005年秋に発売された
『Chaos And Creation In The Back Yard 』は
CCCDだったので購入していない。
約6年ぶりのPaul McCartney。
すっかり声の感じが変わっていた。
サウンドはご機嫌で、曲も素敵なんだけど
オイラの良く知るPaul McCartneyではなかった。
人は変わっていく。6年も経てば赤ん坊は小学1年生だ。
声だって変わるわなぁ。でも、少しPaulにショック。
きっとCDは近々買うと思うのだが
今日のところは家に帰って
『Venus and Mars』でも聞こうと思う。

回復祈願2006/05/11 17:44:00

先日、ライブをみたばかりのローリングストーンズのキースが
脳出血か、クモ膜下出血か、とにかく手術を受けたそうだ。
退院した、元気だ、いやいや再起不能だなどとニュースが飛び交っている。
ライブで見た時は、ホントに近くまで来てくれて
素敵な笑顔だったあのキースが。
実物に会っちゃったものだから、すごく知ってる人のような気がして、とても心配だ。
こんなカタチで、不意にストーンズが終わってしまうのは寂しい。
なんとか元気で戻ってきて欲しいものだ。