函館ベイサイド・リベンジストーリー ♯72015/10/09 22:10:02

函館山展望台

そこはもう、展望台ではなかった。寒い中、大勢の人がひしめき合っている場所。階段まで立錐の余地もない。そもそも他人に譲るという考えのないお国の方たちが多いため、見終わったら待っている人に場所を譲るということもない。我々は早々に退散した。夜景はもう存分に見たしぃ。
元の穴場へと戻り、約束通りオイラはコバさんを駐車場まで迎えに行くことにした。その時、何を思ったか息子がついてきた。この息子の行動にオイラは救われることになる。
もう辺りは真っ暗。駐車場までの道も暗い。「えーっと駐車場は… こっちか」とオイラが左に降りようとすると、息子が「お父さん。違うよ右だよ」。あれ?そうだっけ?と思ったが、息子が強く言うので従った。しばらく行くと、ちゃんと駐車場に着いた。息子正解!あとでコバさんに聞くとオイラが進もうとした道は登山道で、歩いて函館山を下るルートだった。危ない、危ない。
コバさんは再び穴場スポットまで来てくれて、街の灯りだけが浮かぶ函館の景色と一緒に、またもや前から後ろから、カメラからスマホまで写真をたくさん撮ってくれた。「いかがですか、夜景は堪能されましたか?」とコバさんがたずねる。ありがとう、コバさん。もう夜景写真はお腹いっぱいです。
函館山夜景

そして我々はコバさんのタクシーに乗り込み、函館山を下っていった。帰路も途中で停まって、わざわざ降りて六合目から、四合目から、二合目からの夜景と一緒に家族写真を撮ってくれた。ありがとう、コバさん。本当にお腹いっぱいです。
麓まで降りてくるとコバさんは「まだお時間は大丈夫ですか?」と聞いてくる。こちらは大丈夫ですが、約束した時間はもう過ぎようとしている。コバさんはタクシーのメータを止めると「函館のライトアップが美しいところを少しまわってみましょう」と走り出した。
夜の函館
夜の函館2

チャチャ通り、ハリストス正教会、八幡坂(22年前、妻はここでイヤリングを落とした)、旧函館区公会堂。あちこちでタクシーを降りて、家族写真を撮ってくれた。ありがとう、コバさん。写真は本当にお腹いっぱいですが、晩飯がまだなので実際のお腹はペコペコです。それにビールが早く飲みたいです。息子は早々に飽きて、コバさんの観光ガイドも聞かずにiPodにイヤホンでボカロを聴いています。
そんなこんなで楽しい夜景ツアーを終えて、我々は晩飯を食べるために赤レンガ倉庫まで送ってもらった。後半、メータを止めてから結構な距離を走ってくれたにも関わらず、料金は4,650円。約束の金額よりも安かった。コバさん、本当にありがとう。車内の自己紹介カードに書いてあった「特技:輪ゴムでハエを撃つこと」。オイラもあなたに憧れて練習を始めました。
そして赤レンガ倉庫

出発前から娘は、ここ赤レンガ倉庫で可愛いおみやげを買うことを楽しみにしていた。さて、どんなお店があるかな。

コメント

_ 天津飯 ― 2015/10/10 09:08:46

コバさんの特技、マジかギャグか?どちらにしてもある意味おもしろいです。

_ YAJIKITA/NET ― 2015/10/10 21:09:23

かなり本気で自慢しておられましたよ。百発百中だと。

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