Do 同窓会2011/07/11 22:06:53

あの頃とは違う京都駅

飲み会に行くと帰宅後、自己嫌悪に陥り、反省することしきりだ。「あーあ、あんなに、はしゃがなきゃよかった」とか「なーんか、つまんない話しちゃったなー」とか「ムリヤリ場を盛り上げようとし過ぎだよな、俺」とか、毎回必ず落ち込むのだ。ほんとはクールに飲みたいんだぜ。

けっして飲み会が嫌いだったり、人と話すのがイヤとかではないが、あまり得意ではないのは確かだ。ただ、B型の牡牛座、イチビリの関西人としては、その場の雰囲気に流され、妙なサービス精神が頭をもたげ、ついつい大声で場を仕切ろうとし、辛辣な言葉や他人を貶めてでもウケようとしてしまい、それも帰宅後の反省材料となっている。

だが、どういうわけか、卒業後これまで2回ほど開いた高校の同窓会では、終了後に自己嫌悪になったことがない。いつもの、他の飲み会のように帰宅後に反省することもない。

先日も約1年半ぶりに、高校の同窓会が京都であり、参加したのだが。スッキリと楽しい時間を過ごし、意気揚々と帰ってきた。

これは、男子校ということもあるだろうが、高校3年間同じクラスで、なんの駆け引きも思惑も飾りもなく、素の姿で付き合った奴らだからだろうか。「あいつならしょうがない」という許しと甘えが通用する関係だからだろうか。けっこうな受験校だったが、受験を前にしてもギスギスしたライバル関係になった記憶もない。音楽、小説、演劇、バイク、クルマ、テレビ、アイドル、教師の悪口、それになんと言ってもエロ話。そんなことばっかり話していたなあ。勉強や受験の話はした覚えがない。

卒業後25年。住む場所も取り組む仕事も違うのに、あの頃よりも親しい気がするのはなぜだろう。「青春の同志」なんていうと格好つけすぎだろうが、まさにそうなんだよなあ。そして卒業後の25年、同じような敵と戦ってきたんだろうな。

まあ、みんな今回もいろいろ言って、騒いだけど、俺はぜーんぜん反省してないからね。また会おう。

京都でいちばん好きなお寺は2011/07/28 15:06:48

京都生まれで京都育ち、現在は愛知県の在住ということで、よく知人から「京都でおすすめの観光スポットを教えて」と言われる。金閣、銀閣、清水さんあたりだと、すでに訪れているだろうから、少しばかり通な場所をと思い、これまでは「真如堂」と答えていた。秋の行楽シーズンでも、静かで美しい境内がよかったのだが、最近ではJR東海のTVCMの影響か、多くの観光客が訪れるようになってしまった。

そこで、もうひとつ自分だけの秘密にしていたスポットがある。今回、高校の同窓会の翌日、一人で訪れてみた。それが、黄檗山萬福寺。京都市内ではなく、宇治に近い、JR奈良線の黄檗駅からすぐだ。

徳川家光・家綱の時代に中国の明から日本に招かれた隠元禅師が開祖で、中国様式の禅宗寺院であるため、日本のどこの寺にも似ていない。明るい夏の日差しの中でも、冬の薄曇りの時でも、梅雨の雨の季節でもそれぞれに趣がある。明朝の中国様式と日本の風雪が鍛えた境内は、今も現役の禅宗道場であるため、日本中でここでしか感じられない特有の“凛”とした雰囲気を味わえる。小学生の頃、ボーイスカウトの活動で23日、この寺の座禅道場に参加したのも良い思い出だ。その時は、座禅も一汁一菜もめっちゃ辛かったけどね。今度は息子でも放り込んでやるか。

京都のお寺でどこがいい?と聞かれれば、少しもったいをつけて、ここをオススメする。但し、今も道場であるため、心して静かにお参りをしてほしい。

黄檗山萬福寺