(本)楽園/宮部みゆき2007/09/10 18:02:27

ここのところ本の感想のアップがありませんでしたが
地道にコツコツいろいろ読んでおります。
重松清の『カシオペアの丘で』は、少々期待はずれ
というかこちらの期待度が高すぎるのが問題。
『流星ワゴン』『疾走』を重松物語の基準とすると
少々もの足りない感は否めない。
この『楽園』も、『模倣犯』を宮部物語の基準とすると
やや性急に過ぎた感じが惜しい。
あと、正面から正攻法で突破せずに
少し斜めからそーっと進んで
ズルをした感じを受けるのはオイラだけだろうか。
新聞連載という枠もあるのだろうが。
それでもテレビや映画の原作というだけで
ベストセラーになっているようなくだらない本に比べれば
天国と地獄ぐらい大きな差がある。
発売を心待ちにし
読書の幸せを感じられる本があるのは、幸せだ。