オーライ!ロッケンロール!2026/02/09 11:29:29

2026年2月8日、衆議院選挙の投開票日。午前中に投票を済ませ、午後6時開演のザ・クロマニヨンズ 愛知公演に行ってきた。会場の岡谷鋼機名古屋公会堂は、ザ・ブルーハーツ時代から約40年間、ヒロトとマーシーを見続けた観客が多く、もちろん年齢層は高めだ。
そんな中、俺の左隣の座席には、高校生と思わしき少年が一人。細面の彼は、心なしか小さく居心地悪そうに座っていた。開演直前、椅子の下に置いていたトートバッグから、ごそごそとツアーグッズのタオルマフラーを取り出し首にかけた。ライブは定刻に、ヒロトの「オーライ!ロッケンロール!」の声でスタート。観客はもちろん総立ちだ。隣の少年も立ち上がり、ステージを一心不乱に見つめている。2曲目、3曲目とMCなしでロックンロールの嵐は続いていく。6曲目が終わり、ヒロトのMCが入る。その頃には、少年は曲のサビで恥ずかしそうに小さく拳を上げ始める。
ライブも中盤を過ぎ、ふと気づくと少年は大きく口を開けて歌っている。はじめは小さく上げていた拳も、全力で突き上げている。曲と曲の間には、タオルマフラーで流れる汗をぬぐっている。アンコールが終わり、メンバーが去る時には、タオルマフラーを大きく掲げていた。
この日、ライブ終了後、衆議院選挙の結果が開示された。一つの勢力だけが突出して、小さな声がかき消されていく。そんな、そこはかとない不安を感じた。
未来に必要なことは、一つの主義への熱狂か。それとも、一人ひとりが声を上げる勇気か。
ロックンロールは後者だと信じている。
クロマニヨンズ