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来年のNHK大河ドラマの「江〜姫たちの戦国〜」。主役は浅井三姉妹の末娘だが、彼女が12歳で秀吉の政略により嫁いだのが知多半島の佐治一族。常滑市大野に居城跡があり、昭和に建てられた天守閣のある公園になっている。わが家からは車で20分ほど。以前から存在は知っていたが、なかなか訪れるチャンスはなかった。

来年になると大河効果で観光客なども増えるので、今のうちにと思い出かけてみた。車には少々狭い住宅地の道を行くと駐車場も整備された城跡がある。模造天守閣は展望台になっていて、そこからの伊勢湾の眺めは美しい。現在はほとんどが住宅になっているが山城の郭や堀の名残がよくわかる地形。城好きにはこたえられない、いい城跡だ。

訪れる観光客も思った以上にいて、大河効果の大きさがうかがえる（わが家もだが）。ただやはり歴史的に地味で、目玉となる施設や周辺の観光地との連動も薄いため、この城跡で町おこしというのは難しいかもしれない。主人公の最初の嫁ぎ先なので、ドラマの中で大きく取り上げられれば注目されるかもしれないが、今の静けさも味わい深いものがある。