YAJIKITA/NET wavelog

正義の味方は悩む。スーパーマンもスパイダーマンも。
特にシリーズものになると悩まないと
ストーリーが成り立たないというくらい悩む。
この映画でもバットマンは悩む。
しかし、それ以上に主要な登場人物たちが悩む。
正義か悪か。自分の行いは、本当に正義か悪か。
一般市民たちもそれぞれの立場で悩む。
それに比べれば『スパイダーマン3』なんか
自分探しのアマちゃん中田英寿でしかない。
ただ一人、ジョーカーだけは悩まない。
自分の思いのままに生き、行動する。
そのエネルギーと欲望は悪ではない。マイナスの正義なのだ。
返す返すも、ジョーカー役のヒース・レジャーの死が惜しまれる。
この映画、全米での興行記録は伊達ではない。
これまでのバットマンシリーズ、前作の『バットマン・ビギンズ』も
特に前シリーズの、『ミスター・フリーズの逆襲』も
おもいきり消したい過去なんじゃないかな。
インディー・ジョーンズには、バットマンの爪の垢でも
煎じて飲ませたい。