58歳になって ― 2024/05/03 19:16:26
58年前の昨日の今頃は、俺はまだこの世界に一人の人間として存在していなかった。
58年前の今日の今頃は、泣いていたか、眠っていたか、まだよく見えない目で何かを見ようとしていたか。新しい一歩を踏み出していた。
58年後の今日、しっかりと目を見開いて前を見てみたら、まだ踏み出していない道がけっこうあることに気づいた。いっちょ始めてみますか。そんなワクワクした気分です。
社会人3年目の娘からの誕生日プレゼントは、冷凍のスープストック。よく二人で出かけると、小食の娘に合わせたランチは、スープストックであることが多かった。好きなお店だが、おじさん一人では入りづらいので、俺もありがたかった。近隣の店が閉店し、近頃はなかなか食べられないという話をしていたら、わざわざ贈ってくれて嬉しい。
この春から社会人の息子は、前日まで浜松へ一人旅に行き、先々で俺の好きなザッハトルテを探し回ってくれたそうだ(浜松から電車で持ち帰るつもりだったのか!?)。しかし、どこにもなくて(売り切れで)名古屋の栄まで戻ってきて探してくれたが、それでもなかったと肩を落としていた。その心づかいが嬉しいね。明日また、探しに出かけてくれるそうだ。ちなみにザッハトルテ購入の資金は妻からで、二人からのプレゼント。
俺に残された時間が、長いのか短いのかわからないが、ひとまず今日と明日を楽しく生きることができるよう努めてみようと思う。晩餐は俺の誕生日恒例、サイゼリアでメニューのここからここまで全部持って来てイベント、
日本中、世界中から誕生日おめでとうのお言葉ありがとうございました(ちなみに、オカンに電話したが、誕生日のことはすっかり忘れてた。あんたが生んだ日だろうが!)。みなさまとのつながりのおかげで58歳を迎えました。また、必ずお目にかかりましょう。
58年前の今日の今頃は、泣いていたか、眠っていたか、まだよく見えない目で何かを見ようとしていたか。新しい一歩を踏み出していた。
58年後の今日、しっかりと目を見開いて前を見てみたら、まだ踏み出していない道がけっこうあることに気づいた。いっちょ始めてみますか。そんなワクワクした気分です。
社会人3年目の娘からの誕生日プレゼントは、冷凍のスープストック。よく二人で出かけると、小食の娘に合わせたランチは、スープストックであることが多かった。好きなお店だが、おじさん一人では入りづらいので、俺もありがたかった。近隣の店が閉店し、近頃はなかなか食べられないという話をしていたら、わざわざ贈ってくれて嬉しい。
この春から社会人の息子は、前日まで浜松へ一人旅に行き、先々で俺の好きなザッハトルテを探し回ってくれたそうだ(浜松から電車で持ち帰るつもりだったのか!?)。しかし、どこにもなくて(売り切れで)名古屋の栄まで戻ってきて探してくれたが、それでもなかったと肩を落としていた。その心づかいが嬉しいね。明日また、探しに出かけてくれるそうだ。ちなみにザッハトルテ購入の資金は妻からで、二人からのプレゼント。
俺に残された時間が、長いのか短いのかわからないが、ひとまず今日と明日を楽しく生きることができるよう努めてみようと思う。晩餐は俺の誕生日恒例、サイゼリアでメニューのここからここまで全部持って来てイベント、
日本中、世界中から誕生日おめでとうのお言葉ありがとうございました(ちなみに、オカンに電話したが、誕生日のことはすっかり忘れてた。あんたが生んだ日だろうが!)。みなさまとのつながりのおかげで58歳を迎えました。また、必ずお目にかかりましょう。
謹賀新年、年の初めの大掃除 ― 2024/01/01 11:19:34
今から思えば
息子はコロナ陽性だったのだな。クリスマス前に発熱し、病院で検査する際、身近にコロナ罹患者がいない旨を申告したらインフル検査のみだったと。それをこちらは誤解し、コロナも陰性と思い込んでた。息子の発熱から5日後の1/26に俺が発熱。病院に行くとコロナ陽性認定。ついに感染してしまった。その時はまだ、少し前参戦のライブ会場で感染したかと思ってた。
それから2日間
それから2日間
高熱と頭痛で朦朧とする。家族に感染しないよう、必要なものは隔離部屋のドア前に置いてやりとり。
発症3日目
少し動けるようになった頃(それでも頭痛が酷い)妻が発熱。そりゃ、ダウンしている俺を病院まで車で連れて行ってくれたら、お互いマスクをしていてもリスクは当然高かった。なので、今度は俺が運転し、妻を発熱外来へ連れて行く。この時点でもまだ息子は陰性と思い込んでいたので、彼だけを隔離し、夫婦二人で老老介護状態。もちろん妻も見事にコロナ陽性。先生からは「大量に出てますね〜」とお褒め(?)の言葉をいただく。それが12/28。
12/31には娘が帰省してくる
12/31には娘が帰省してくる
すぐ連絡して帰省を中止させようとしたが、1/3、4に友人たちと約束があると言う。そんな楽しい機会を奪うのは可哀想。感染リスクを考えると、1/5なら妻の発症から8日目でギリセーフか。急遽、名古屋市内のホテルを調べる。1/3、4の連泊で9,000円程度と、東京や京都と比べ拍子抜けする安さ。娘には、こちらで宿泊代を出すので、1/3名古屋に来て2泊し、状況を見て1/5に帰宅というプランを提案。「え、いいの?実家あるのに名古屋で泊まって。しかも宿泊代出してもらって」と言う。いいよ、いいよ、OK。それでみんながハッピーならば。「ありがとう!ホテル探すね!」と弾むように応える娘。しばらくすると「ちょっとオシャレなコンセプトホテルを見つけた。でも少し高いんだけど…」。著名なチェーンでも9,000円台のところ、オシャレでコンセプトで13,000円也。いいよ、いいよ、全額支給。それでみんながハッピーならば。
12/29、発症4日目
12/29、発症4日目
俺の熱はピタッと平熱に下がり、倦怠感と咳は残るが、ほぼ通常。息子とようやく顔を合わせ、よくよく話を聞いて、コロナ陰性誤認の件が発覚。おそらく彼が幻の第一号だと思うが、罹患していない可能性も拭えず、隔離状態は続く。
12/30、31
12/30、31
年末までに締められなかった仕事を隔離部屋で続け(その間、必要なものは発症10日を経た息子が買いに行ってくれた)、妻も2日遅れで俺をトレースするように回復。しかし感染直後の苦しさと2、3日後の回復の度合いの落差が激しい病気だな。
12/31の夜はスーパーで小さなパーティーセットとレンジでチンする年越しそばを買ってきてもらい、一応、まだ感染の可能性が残る息子が一人で食べているのを離れたところでマスクをして見守る。食べ終わり自分の部屋へ戻る息子とは「では、良いお年を」と言葉を交わす。その後、残った食材を妻と分け合い、まだ乏しい食欲でぼそぼそ食べる。紅白歌合戦も見ず、除夜の鐘も聞かずベッドへ。来年は良くなっていますようにと祈り、眠りにつく。
そして2024年元日
12/31の夜はスーパーで小さなパーティーセットとレンジでチンする年越しそばを買ってきてもらい、一応、まだ感染の可能性が残る息子が一人で食べているのを離れたところでマスクをして見守る。食べ終わり自分の部屋へ戻る息子とは「では、良いお年を」と言葉を交わす。その後、残った食材を妻と分け合い、まだ乏しい食欲でぼそぼそ食べる。紅白歌合戦も見ず、除夜の鐘も聞かずベッドへ。来年は良くなっていますようにと祈り、眠りにつく。
そして2024年元日
起床。大丈夫、元気だ。今日から隔離部屋の窓を開け放ち、年の初めの大掃除の開始だ。おせち料理にはまだありつけていないが(食欲もあまりないし、酒も呑みたいと思えない)、娘が帰宅してきたら、ようやくお正月も始まるだろう。そんな年末バタバタのわが家でしたが、家族全員元気です(本当か?)。
旧年中は大変お世話になりました。新しい年、みなさまの健康を、本気で心よりお祈り申し上げます(お前が言うな!的な)。
赤あげて 青あげて、赤さげないで 青さげない ― 2023/12/11 15:49:46
「…またビートルズ商法かよ」というのが最初の感想だった。もう何度目だ、ビートルズのアルバムが再発されるのは。これまでもリマスターで、リミックスだ、リテイクだ、リユースだという触れ込みで数々のアルバムが発売されてきた。最初のうちは嬉々として購入していたが、近頃は「…またかよ」という冷ややかに横目で見て、購入は見送っていた。
2023年12月、またしてもビートルズの作品が再発された。赤盤『ザ・ビートルズ 1962年〜1966年』と青盤『ザ・ビートルズ 1967年〜1970年』だ。同時期に、ビートルズ27年ぶりの新曲という触れ込みでシングル『Now and Then』も発表され(ビートルズの新曲と言われているが、曲調やアレンジはどう聴いてもジョン・レノンのソロ作品に思えるのだが…)、合わせてベストアルバムの赤盤・青盤も発売された。もちろん購入する気はさらさらなく、ビートルズ商法には乗せられないぞと決意を新たにしていた。
ただ、仕事のBGMとして、途中で選曲する必要がないベスト盤は便利で、スマホのサブスクから赤盤・青盤を選び、Bluetoothスピーカーで再生していた。ところが、「あれ?今まで聴いていた曲なのに、何か雰囲気違うぞ。それにこれまで聴こえなかった音や楽器が聴こえる」と思ったのだ。最新のオーディオ・テクノロジーでリミックスされた50年前の作品は、(当時のビートルズの思いや狙い通りかは別として)また違った魅力を放っていた。CDなら、もっと違いがわかるかも。そういう訳で、またしても、まんまとビートルズ商法に乗せられ、CDを購入してしまいましたとさ。
2023年12月、またしてもビートルズの作品が再発された。赤盤『ザ・ビートルズ 1962年〜1966年』と青盤『ザ・ビートルズ 1967年〜1970年』だ。同時期に、ビートルズ27年ぶりの新曲という触れ込みでシングル『Now and Then』も発表され(ビートルズの新曲と言われているが、曲調やアレンジはどう聴いてもジョン・レノンのソロ作品に思えるのだが…)、合わせてベストアルバムの赤盤・青盤も発売された。もちろん購入する気はさらさらなく、ビートルズ商法には乗せられないぞと決意を新たにしていた。
ただ、仕事のBGMとして、途中で選曲する必要がないベスト盤は便利で、スマホのサブスクから赤盤・青盤を選び、Bluetoothスピーカーで再生していた。ところが、「あれ?今まで聴いていた曲なのに、何か雰囲気違うぞ。それにこれまで聴こえなかった音や楽器が聴こえる」と思ったのだ。最新のオーディオ・テクノロジーでリミックスされた50年前の作品は、(当時のビートルズの思いや狙い通りかは別として)また違った魅力を放っていた。CDなら、もっと違いがわかるかも。そういう訳で、またしても、まんまとビートルズ商法に乗せられ、CDを購入してしまいましたとさ。
佐野元春 & THE COYOTE BAND「今、何処 TOUR 2023」 ― 2023/06/26 14:09:13
2023年6月25日 18:00、佐野元春 & THE COYOTE BAND「今、何処 TOUR 2023」が定刻通りに開演。2022年7月に発表された現段階の最新アルバム「今、何処」を中心に、近年の楽曲が演奏されていく。一般的に「佐野元春」と言えば「SOMEDAY」「アンジェリーナ」の人と思われていて、Z世代には馴染みのないアーティストだろう。しかし1980年に「アンジェリーナ」でデビューして以来の革新性、時代の一歩先を行く活動は67歳を迎えても健在で、最新アルバムでも(制作期間中には起こっていなかった)パンデミックや戦争、沈みゆく日本という国の今が歌われている。
ライブは佐野自身が新型コロナウイルスに感染し、2都市の開催延期を挟んで3週間ぶりの再開ということもあり、舞台上も客席も気持ち全開で進んでいく。タイトに引き締まったTHE COYOTE BANDの演奏と往年の音域は出ないが自分の今に合わせた声、そして舞台奥のスクリーンに投影される映像と歌詞のワードが、我々が今、置かれた現状をロックンロールフォーマットに載せて浮き彫りにしていく。クールだが熱い演奏、それに応えて温かで心のこもった観客の拍手。今夜、日本の名古屋から、世界に向けて確かに放たれた熱気。世界の今が良いとは思わない。そして、我々にできることなんて、ほとんどないかもしれない。それでも、我々は今、此所にいるのだと。だからこそ言いたい。アンコールで歌われた過去の楽曲「約束の橋」と「アンジェリーナ」は蛇足であると。「アンジェリーナ」のサビで拳を振り上げる観客のお約束のアクションは(長年疑問に思っているが、なぜ女性の名前で拳をふりあげるのだろう?)今、此所ではない感がしてならなかった。
ライブは佐野自身が新型コロナウイルスに感染し、2都市の開催延期を挟んで3週間ぶりの再開ということもあり、舞台上も客席も気持ち全開で進んでいく。タイトに引き締まったTHE COYOTE BANDの演奏と往年の音域は出ないが自分の今に合わせた声、そして舞台奥のスクリーンに投影される映像と歌詞のワードが、我々が今、置かれた現状をロックンロールフォーマットに載せて浮き彫りにしていく。クールだが熱い演奏、それに応えて温かで心のこもった観客の拍手。今夜、日本の名古屋から、世界に向けて確かに放たれた熱気。世界の今が良いとは思わない。そして、我々にできることなんて、ほとんどないかもしれない。それでも、我々は今、此所にいるのだと。だからこそ言いたい。アンコールで歌われた過去の楽曲「約束の橋」と「アンジェリーナ」は蛇足であると。「アンジェリーナ」のサビで拳を振り上げる観客のお約束のアクションは(長年疑問に思っているが、なぜ女性の名前で拳をふりあげるのだろう?)今、此所ではない感がしてならなかった。
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