「ファミリーヒストリー」第一回2021/04/11 10:13:06

前島吉之助。それが母方の曾祖父の名である。
かれこれ10年前に他界した母の長兄、つまり叔父が生前、前島吉之助に関するエピソードを語ってくれていた。
長兄叔父が齢六十歳の頃、何気なく聴いていたラジオから、前島吉之助の名が流れたことがあったそうだ。番組では民俗学を話題に、長野県の遠山郷にいたマタギの前島吉之助のエピソードが語られていた。あの民俗学者の柳田國男が話を聞きに来たほどの伝説のマタギであった云々。
ラジオを聞いていた長兄叔父は驚いた。確かに前島吉之助は猟師を生業としていて、幼い頃に長兄叔父はその姿を目の当たりにしている。しかし、柳田國男が話を聞きに来るほどの人物とは思ってもみなかった。
親族が集まる席で長兄叔父はよくその話を披露し、以来、母方の親戚筋では前島吉之助は伝説のマタギと語られるようになった
しかし、つい最近、その逸話を覆す事実が発見された。
(つづく)
南信の風景

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