YAJIKITA/NET wavelog

繁華街にある大きな書店にて。おじいさんの大声が聞こえてくる。

「10歳の孫はポケモンが好きだ。プレゼントするから、ポケモンの本を探している。ここにポケモンはあるか？（俺の心の声：ポケモンはいないと思うよ）。マンガでも良いが、10歳だからあまり幼稚では困る。読むところが多い本が良い。ポケモンで幼稚じゃない本はあるのか？うんぬんかんぬん…」。
書店員さんに案内されて、児童書のコーナーへ行ったようで、だんだん声が小さくなっていった。しばらくして、また声が近づいてくる。
「…プレゼントの包みのリボンは赤。赤で頼む。ゼッタイ赤だ（俺の心の声：孫は女の子か）。包装紙は男の子なので青。青で頼む（俺の心の声：それじゃあ、なんでリボンは赤推しなんだ）。孫は10歳でポケモンが好きで、プレゼントにするのだが、あまり幼稚な本では…うんぬんかんぬん」。
レジで会計をしているようで書店員さんの声が聞こえてきた。
「お包みにお時間がかかりますので、この番号札をお持ちください。お会計は6,490円になります」。おじいさん、一体、どんなポケモンの本を何冊買ったのだ？